日記・日常生活

「屋根工事の点検商法」。親切な工事詐欺にご注意!

実家に帰った時のこと。
母が、「この間、うちに詐欺師が来たのよ~」と。
「え~~っ!?」
とびっくりして話を聞くと、こんな顛末でした。

工事の職人さんの恰好をした若い男の子がインターホンを押したので、話を聞くと、
「斜め向かいのお宅の工事をしている者ですが、屋根に上ったら、お宅の屋根の瓦がずれているのが見えたんです。工事しないと、そのうち雨漏りするかも知れません。」

というので、母は、それは大変!と思い、玄関に出て行って話をしたそうです。
「屋根に上がって見てもいいですか?」
と聞くので、持ち前の慎重さで、
「検討するので、お名刺いただけます?」
と聞くと、
「今持っていないんです。親方が他の現場にいるので、夕方一緒に来ます」
と。

確かに現場やっていれば、名刺持ってなくてもおかしくはないわよね、と思ったけど、彼が帰った後、近所のお家を見たら確かに工事中の足場が組んであって、「〇〇」という実家一体の住宅地を開発したディベロッパーの名前が布に書いてあったので、すぐにそのディベロッパーさんに電話して、事の顛末を説明し、このご近所のお家は、何ていう業者が入ってるんですか?と問い合わせたら、
「そのご近所の工事、屋根の工事は入ってないんですよ。だから、屋根に上がったはずありません。絶対!屋根に上げちゃダメですよ!絶対!
上げたら最後、自分たちで破壊したり、偽の写真を見せて工事を受注するんですから」
と。
「あら、やっぱり詐欺だったのね。それは大変!」
と言うと、ディベロッパーさんは
「彼らの情報が知りたいから、もし名刺もらったら、私にも見せてください」
と言ったそうです。

その日の夕方、昼間来た若者が親方と一緒に実家を訪れました。
母は素知らぬふりをして玄関に出ると、夕方の薄暗がりの中、親方と呼ばれる人は真っすぐに母を見ずに、少し横を向いていて、あきらかにおどおどしていて、詐欺にも慣れていないようだったそうです。

母はとぼけて色々質問したけど、親方は口数少なく、名刺を受け取って、
「検討してご連絡しますね」
と言って、二人を帰したそうです。

その後ディベロッパーさんに電話すると、ディベロッパーさんは実家を訪ねて、名刺の写真を撮って、そういう詐欺工事狙いの業者が住宅街をうろうろしているので、気を付けてください、と母に伝えて帰ったそうです。

その後、ディベロッパーさんは念のため、ちゃんと近所の工事中のお宅の屋根に上って、実家の屋根に問題がないことを確認してくれたそうです。
なので、母はその詐欺師に断りの電話を入れて無事だったそうです。

その話を聞いて、その名刺の会社を私も見せてもらいました。
実家と同じ県内の違う市にある「△△住建」と書いてあり、調べてみると、同市内に同じ社名の会社はあるものの、住所が違い、その名刺の住所はとある県営住宅の住所で、代表番号は携帯番号。明らかに偽の名刺でした。

ネットで見ると、この手口は「屋根工事の点検商法」というもので、高齢者を狙って来るそうです。

屋根とか、床下とか、自分たちではなかなか見れない場所は、ついつい親切な言葉に騙されてしまいますが、気を付けましょうね!

(実家にて。)
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