先日、シネマート新宿で台湾映画『進行曲 マーチングボーイズ』を観て号泣したのですが……

実はそのまま、もう一本映画を観てきました(笑)。

実は、今一緒にお仕事をしているプロデューサーさんから、
「昨日、無事初日が終わりました!」
とメッセージをいただき、
「どの作品ですか?」
と聞いたところ、それがこの

『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』

だったんです。

偶然の巡りあわせで見た『CBGB』。

公式サイトを見てみると、

イギー・ポップ、
ブロンディ、
トーキング・ヘッズ、
ラモーンズ、
パティ・スミス……

と、名前を見るだけで私でも知っている著名アーティストたちの音楽が次々流れる作品。

これはちょっと気になるぞ~と。

ちなみに調べてみると、この映画、実は2013年製作。

なんと13年の時を経て、今回が日本初公開なんです。

担当プロデューサーさんに「これって、2013年の作品なんですね!?」と聞いてみたところ、長い間、権利の関係などもあって日本公開が実現しなかったそうで、彼女自身も、ずっと日本公開を待っていた一人だったとのこと。

それが今回、13年越しでようやく日本のスクリーンへ。

「内容も映像も風化することなく、ようやく届けられた」と、とても感慨深そうでした。

そう聞くと、ますます今回の公開が特別なものに感じます。

そしてシネマート新宿の下に着くと、『マーチングボーイズ』と並んで『CBGB』のポスターが貼ってあるではありませんか!

さらにフロアに上がると、CBGBの写真やポスターがびっしり。
デコレーションもかなり気合が入っていました!

これはもう、観るしかない(笑)。

ということで、『マーチングボーイズ』で号泣し終わったあと、即チケットを購入。
お手洗いだけ行って、そのままダブルヘッダーとなりました(笑)。

舞台は、1970年代中頃のニューヨーク。

当時、荒廃していたロウアー・イーストサイドの一角に生まれた、小さなライブハウス。

その名が「CBGB」。

後に“パンク誕生の地”として音楽史に名を刻むことになる場所です。

創設者のヒリー・クリスタルと、まだ無名だった若いミュージシャンたち。
テレヴィジョン、トーキング・ヘッズ、ラモーンズ、ブロンディ、パティ・スミス……。

そんな彼らが、この小さなライブハウスを舞台に、新しい音楽シーンを作っていく様子が描かれています。

映画では、同時期に創刊された『Punk Magazine』の誕生も描かれていて、画面のトランジション(Transition・切り替わり)もアメコミ風。
古き良きアメリカのパンクとアートが混ざり合った、独特の世界観です。

いや~~~、めちゃくちゃカッコよかった!!

退廃的な映像に、次から次へとかかる音楽。

これがもう、たまらない。

私は昔から、音楽の使い方がカッコいい映画が大好きで。

その代表が、ガイ・リッチー監督の

『Lock, Stock and Two Smoking Barrels』。

ストーリーそのものも面白いのですが、そこに流れる音楽がいちいちカッコいい!

2009年に観た158本の映画の中で一番好きだと、ブログにも書いていました(笑)👇
『映画、勉強中です! 2009年印象に残った映画。』

そして今回、『CBGB』の中で流れたIggy Popがボーカルを務めるThe Stoogesの『I Wanna Be Your Dog』。
劇中では、Iggy Pop役がBlondie役と一緒にこの曲を歌うんだけど、

「あれ、この曲……!」

と思ったら、『Lock, Stock and Two Smoking Barrels』でも使われていた曲。
ギャンブルで大金を失うシーンです。

そりゃ私、好きなわけだ(笑)。

さらに大物アーティストが次々出てくる中で、最後にThe Police役が登場した瞬間……

完全に鳥肌。

そしてこの映画を観ながら、私は昔の自分のことも思い出していました。

平成時代のバンド活動を思い出す。

ここから、すみません。おばさんの回想録です(笑)。

私がボーカルを20年以上やっているGYPSY QUEENというバンドがありまして、若い頃、バンド活動に夢中だった私達は、自分たちの音源をいろいろなライブハウスに送っていました。

当時、1990年代から2000年代頃は、

渋谷eggman、
新宿LOFT、
原宿RUIDO……

いわゆる「プロへの登竜門」と呼ばれているライブハウスの中でも、ここら辺に良く出してもらっていました。特にeggmanとRUIDOは多かった。

まずデモ音源を送る。
審査してもらう。
ブッキングしてもらえたら出演する。
ライブが終わったら店長さんから感想やアドバイス、いわゆるダメ出しをもらう。

そんなことを、地道にやっていました(笑)。
今思えば、ずいぶん体育会系だったなぁ~。

私達GYPSY QUEENは、そんな中、原宿RUIDOに出演していた時に、中国人のオペラ歌手・程波先生に声をかけられて、2001年の中国政府のイベントに出演することになり、アジアでの活動にシフトしていったのでした。

[程波先生との出会い~ツアーまではこちら]

数年前、あるライブハウスで店長をされていた方とお話しした時、

「今はバンド自体が減って、出演者を集めるのも大変だよ。お客様という感じだから、審査もない。ダメ出しもしない。」
とおっしゃっていました。

少子化で若者減ってるし、その若者達も、大勢でスケジュール合わせてスタジオ入ってバンドやる、みたいなタイパの悪いことをせず、DTMで制作してネット配信、SNSで表現できる時代だし。
ライブハウスも、昔のように「オーディションを受けて、合格した実力派だけが立てる神聖なステージ」という側面は薄れ、現在は「お金を払ってステージや音響設備をレンタルする場所」というビジネスモデルが主流になっているようです。

もちろん、今でも音源やプロフィールを送って出演審査をするライブハウスはあるようですが、音源データや動画、SNSを見てもらう形も増えていて、やり方はだいぶ変わっているみたい。
それが、令和仕様(笑)。

昔はLOFT出身のアーティスト、なんて言われる有名アーティストがたくさんいたけど、今はあんまりそんな言い方されないもんね~

そんな平成の日々まで、なんだか懐かしく思い出してしまいました(笑)。

ところで「CBGB」という名前。

実は、

Country, Bluegrass and Blues

の頭文字なんだそうです。

……PUNKじゃないんかい(笑)。
その理由は、映画を見れば分かります。

でも、ヒリー・クリスタルが出演者に求めた条件は、

「オリジナル曲であること」。

そして、

「何か感じるものがあること」。

これ、すごくいいなぁ~と思いました。

売れているかどうか。
完成されているかどうか。

それよりも、

「何かある」。

その感覚で無名の若者たちにステージを与え続けた結果、その場所から後の伝説的アーティストたちが生まれていった。
考えただけでもワクワクします。

そして来場者特典は、ブロンディのデボラ・ハリーを演じたマリン・アッカーマンのポストカード。

『マーチングボーイズ』に続き、この日2枚目の来場者特典(笑)。

いや~、映画を2本続けて観るなんて久しぶりでしたが、どちらも音楽が大きなテーマ。

片方は爽やかで熱い高校生のマーチングバンド。

もう片方は、薄暗いニューヨークの退廃的なライブハウスで鳴り響くPUNK。

同じ「音楽映画」でも、全く違う(笑)。

『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』。

パンクやロックが好きな方には、絶賛おすすめです!

そして私は帰り道……

頭の中にPUNKを鳴らしながら、ちょっと肩で風を切って帰りました(笑)。

『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』公式サイト
https://cbgb-film.com/