ブランドものにはうとい私ですが、ファッション業界を追ったドキュメンタリーで大好きな映画があります。
2009年のアメリカ映画「ファッションが教えてくれること」。
もともと「プラダを着た悪魔」が好きなのですが、その中でメリル・ストリープが演じた鬼編集長・ミランダのモデルとも言われているアメリカ版ヴォーグの編集長、アナ・ウィンターを通して、ファッション業界の最先端を追ったドキュメンタリーなのです。
映画のオリジナルタイトルは“The September Issue”。「9月号」という意味ですね。
というのも、ファッション業界の新年は9月と言われていて、9月号は一年で一番重要な号。
その大特集の締め切り5か月前からカメラが入り、アナとその周りのスタッフの仕事ぶりを追っていきます。
このアナさん、ファッション業界の方向性を彼女一人が決めていると言っても過言ではないほど、ファッション業界に大きな影響力を持つ最重要人物。雑誌の編集のみならず、若手デザイナーを発掘したり、セレブブームなどのブームを作り出したり。
常に先を読んで業界をリードしています。
彼女の決断力たるや、スタッフがどんなに苦労し、いくらコストをかけて撮影した写真であろうと、自分の感性でバッサリ清く切り捨てるんです。妥協を一切しない。すごい。清い。
そして、撮影当時すでに60歳近いのに、その凛とした美しさたるや。。。
周りのスタッフ達はそんな妥協を許さないアナとの仕事に苦悩しながらも、良い仕事が出来た瞬間、生き生きとした表情を見せ、愛情や誇り、こだわりを持って仕事しているその姿勢にしびれます
その1ページ、1ページに溢れる芸術的な美しさにもうっとり
予告編はこちら。
ファッションが好きな方や仕事を頑張る女性はもちろん、妥協しない、ブレないリーダーシップや仕事に対する姿勢を貫きたい男性にもお勧めの映画です