OLをしていた頃は、本当に時間がなくて、通勤時間も語学学習音楽を聴くことに使い、映画を見る時間や本を読む時間はもちろん、睡眠時間も毎日3~4時間まで削っていました。

そして、びっしりと予定の書き込まれた手帳やTO DOリストを見て、会社や音楽の仕事を次々こなしていくことに、快感を覚えていました・・・。ある種、病的だったかも。

今は、その時に出来なかったことで大切なこと——健康的な生活や睡眠はもちろん、映画鑑賞や読書など心の栄養を取ることを積極的にしています。歌うことにも良い影響があると思うし。

最近、そんな心の栄養摂取にまとまった時間を使うことを覚えた私が、久々に読んだ400ページを越える作品。リリー・フランキーさんの「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」です。

久々に声を上げて泣きました。

昨年大ヒットしたので、読んだ人もかなり多いと思いますが、中学生以来、落ち着いて読書をする、という習慣のなかった私は、昨年話題になった時に買ったままで、最近まで読んでいませんでした。

もう有名なので、何も言うまい、ですが、あえて言わせてもらうと、私にとって「親」というのは、とても大きな存在です。それは誰にとってもそうだと思うけれど、昔から友達におかしいと言われるほど、親に言われたことを気にし、親のことを気にかけ、大切に思ってきました
なので、この作品への共感は著しく、年をとってきた自分の親のことも頭をかすめ、久々に声を上げて号泣しました。

おまけに、私は遠くに故郷を持っている男性に弱いのです。何故か方言にやられる(笑)
九州の方言がちりばめられたこの作品から受ける、ユーモラスで温かくて切ない空気に、ノックアウト(古臭い表現?)されました。
テレビでは下ネタのオンパレードのリリーさんですが、この作品を読んで、すっかり惚れてしまったようです。

大人になってから、声を上げて泣いたことありますか?
たまにはいいよ。