11月6日、新宿K’s Cinemaにて日本初公開の香港のドキュメンタリー映画『我が心の香港~映画監督アン・ホイ~』(原題「好好拍電影」(英題:KEEP ROLLING))を見て来ました!
このアン・ホイさん、日本人でも香港映画ファンなら良くご存知の、素晴らしい作品を世に送り出し、数多くの映画の賞を受賞している香港の巨匠女性映画監督なのですが、その方の密着三年間のドキュメンタリー映画です。
感想は控えめに言っても、サイコー!でした。
実はうちの香港出身の老公(旦那)、Benが日本に来たばかりの頃、映画学校に留学生として在籍中、このアン・ホイ監督と知り合って、『客途秋恨』『極道追踪』という2本の映画に制作として参加させてもらったのです。
その頃、彼はまだ学生だったのに、制作と通訳として参加させてもらい、『極道追踪』 にいたっては、アンディ・ラウが演じたBenという留学生の役は、老公、Benがモデルだったのだそう。
しかも、アンディ・ラウ演ずるBenの部屋のロケ地、それは当時の実際のBenの部屋だったそうです。
その後、某芸能プロダクションに就職したのをきっかけに、Benは香港映画の仕事から一旦遠ざかっていましたが、学生時代にアン・ホイ監督とお仕事させてもらい、今また映画業界でお仕事している彼にとって、アン・ホイ監督は恩人であり、師匠であるのです。
その師匠の人生を追ったドキュメンタリー映画が日本で公開されると聞き、彼は居ても立っても居られず、何か宣伝のお手伝いをしたい!とアン監督に直接電話し、このドキュメンタリー映画を撮った文念中(マン・リムチョン)監督を紹介してもらってコンタクトを取り、3日間で色々準備をして、日本公開前日の夜、Clubhouseにマン監督をゲストとしてお呼びし、『<我が心の香港HK>支持「好好拍電影」在東京首映』というルームイベントを開きました。
これがなかなか盛況かつ好評で、私もいちリスナーとして楽しみ、監督がデザイナーからどうやって映画の世界に足を踏み入れたのか?美術監督だったのに、どうしてドキュメンタリーの監督になったのか?アン・ホイ監督に密着していた三年間のエピソードなどなど、とても興味深い裏話を聞けました。
夢を叶えるためのマン監督の努力や軌跡も、夢を追う人たちの背中を押してくれるような、そんな素晴らしいトークショーでした。
そして、興味津々になった私は、早速封切り初日に見に行ってきましたよ!
カッコよく、キュートなアン・ホイ監督の人間味と魅力が溢れた映画で、色々な映画の裏話も聞けて、たくさん笑い、時に切なく、重く、そして最後には感動して涙が止まりませんでした。
特に広東語が分かり、アン監督の人となりを良く知っているBenは他の観客と違うところでも大爆笑し(笑)、自分が参加した作品や、知り合いのスタッフや役者さん達が出て来るたびに興奮し、そして最後は隣で泣いていました。
ネタバレになるので詳しくは映画館で見てくださいね。
何て人間くさくて、魅力的で、カッコよくて、可愛くて、素敵な方なんだろう、アン・ホイ監督って。
こんなカッコいい香港のおばちゃんがいること、日本の皆さんにももっともっと知ってほしいです。
東京以外にも順次公開されますので、アン監督をご存知の方も、ご存知でない方も、是非見に行ってみてください!
早く香港に行きたい!
菠蘿包とミルクティー飲みたい!
です。