先月後半に東京と大阪で開催した香港のシンガー・ソング・ライター、Yoyo Sham（岑寧兒）さんの日本公演のことを振り返ってみました。
ご縁を感じたお仕事。
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦！九龍城砦』に劇伴コーディネートで参加している私達に、エンディング曲の「風的形狀」を歌うYoyo Sham（岑寧兒）さんの日本公演の話をいただいたのは、今年の3月。
準備に半年もない状態で、結構時間に余裕がないなぁ、と感じましたが、
「これはご縁に違いない」
と受けることにしました。
コンサートの仕事を受けるのは、2018年のさいたまスーパーアリーナで開催した張学友（ジャッキー・チュン）の日本公演以来、7年ぶり。
イベントは規模が大きければ大きいほど大変に見えるかも知れませんが、それだけスタッフも多くて仕事が分散されます。でも、小さなイベントでは、予算規模が小さいだけで、少人数なのに、かかる手間は結構、一緒だったりします。
会場のおさえ、興行ビザの取得、スタッフィング、機材の手配、備品の手配、チケットの配券、ホテルの抑え、車両や新幹線の手配、食事の手配、物販の準備・・・
そこに、今回は制作だけでなく宣伝も、ということで、宣伝のプロの方のお力を借りて、プレスリリースから、日々のSNS運用、インスタ広告、メディアへの露出、フライヤーの配布なども頑張りました。
SNS用に動画編集もしたりして、一体何をやっているのか、途中分からなくなるくらい、いろんなことに取り組みました(笑)。
他のプロジェクトと重なったりしていて大変でしたが、いつも周りの方々が応援してくれました（涙）。
本当に、素晴らしいスタッフ、協力者の皆さんに恵まれました。
その他にも、特に今回は「トワイライト・ウォリアーズ」の関係者やファンの方々が応援してくださったのも大きくて、本当にありがたかったです（涙）。
自分たちが、この映画自体にスタッフとして参加していたことも、説得力があったのかも知れない、と思っています。
老公がソイ・チェン監督に直接、
「監督がなぜ、Yoyoさんの「風的形狀」をエンディング曲に起用したのか？それをファンの皆さんに共有したいんです」
と聞くと、監督も快く応えてくださり、ファンの皆さんがXでも盛り上がってくださって、注目を集めるきっかけになったので、監督にも本当に感謝です。
言語の壁を超えた「音楽」というひとつの言語。
東京公演の前日、8/20には、渋谷のタワーレコードさんで宣伝のサイン会。
そして、いよいよ本番、8/21東京の「渋谷WWW]は盛り上がって、こんな感じ❤。
そして8/23大阪はYoyoさん曰く”超ロックなハコ”「心斎橋SUNHALL」で。
本当にYoyoさんの歌はすごかった。
言語を超えて心に響く力があって、涙があふれるほど感動しました。
良い音楽は、それ自体がひとつの言語なんだ、と改めて気づかされました。
私がずっと海外の言葉を一生懸命練習して歌って来たこと、現地の楽曲をカバーして来たこと、それって、意味なかったのかもしれない、いや、姑息な手段だったんじゃないか(笑)、と思わせるほど、すべてを超越した歌声でした。
ライブハウスのスタンディングで12,000円、っていうのは、今の円安の日本の人には決して安い金額ではなかったけれど、お客さんの満足度もすごく高かったです。
Xでのファンの皆さんの熱い感動の感想に、私も感動して涙が出ました。。。
今回のタイトルは『ヨーヨー・シャム～君と再び。～2025 ライブハウス アジアツアー』ということで、ライブハウスが主戦場。
ライブハウスで育ったはずなのに、立場が変わると見える景色も全然違うんですね。
準備から本番まで、こんなに長時間大変なお仕事なんだ、と実感し、スタッフさん達って神だなぁ、すごいなぁ、と尊敬と感謝が終始入り混じった気持ちでいました。
準備から撤収まで、慣れない現場仕事でくたくたになって、泣き言を老公に言っていた私ですが、大阪の現場が終わった後、Yoyoさんに
「アリガト～」
とハグされて、すべての苦労が報われた気がしました。
これが正真正銘のスターなんだよ！
素晴らしいイベントになったのも、Yoyoさんはじめ素晴らしい演奏をしてくださったバンドの皆さん、支えてくださった関係者・スタッフの皆様、そしてご来場くださった皆様のおかげです。心から感謝しています。
また、Yoyoさんの女神のような歌声が日本で響く日が来ますように。。。
