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映画『エディット・ピアフ ~愛の賛歌~』

先日、「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」という映画を見ました。
2007年公開のフランス映画で、ご存知、フランスのシャンソン歌手・エディット・ピアフ(1915年 – 1963年)の生涯を描いたもの。
エディット・ピアフの名前はもちろん、「バラ色の人生」「愛の賛歌」など、代表曲は知っていたものの、「伝説のシャンソン歌手」というだけで、彼女の人生がどんな風であったかは全く知らなかったので、興味深く見ました。

※ネタバレ注意!※

何と言っても印象的なのは、主役のマリオン・コディヤールの演技!
歌こそ吹き替えなので口パクですが、死ぬ寸前の47歳のピアフまで熱演。
しかも晩年、お酒と麻薬の影響でかなり弱っていたピアフも演じているのですが、これが30歳ちょっとの女優さんが演じているとは!すごい演技力でした。
第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞したそうで、文句無し!ですね~

映画的には、彼女の人生を良く知らない人にとっては、時代が前後するので、ちょっと分かりにくい印象でした。
でも、この映画をきっかけに色々ネットで調べたので、彼女の波乱万丈の人生が良く分かりました。

若いシンガーの母親と大道芸人の父親の元に生まれ、ほどなく母は去り、父親の実家が娼婦宿でそこに引き取られ、娼婦達に可愛がられて育った事。
大道芸人をやっていた父親とサーカスで旅をした事。
若いうちに結婚、出産を経験するも、子供を亡くしてしまった事。
街頭で歌を歌ってスカウトされ、ナイトクラブのシンガーからスタートし、その後世界的に有名な歌手になるも、恵まれた人生ではなかったという事。

そして代表曲「愛の賛歌」妻子のいるボクサーとの大恋愛で、その男性に対してピアフが書いたものだったという事。
そのボクサーは航路で来る予定を、
「早く会いたいから飛行機で来て!」
とピアフが言ったために、飛行機に乗り、その飛行機が墜落してしまった事。
「愛の賛歌」は、よく年配の方が結婚式で歌うっていうおめでたい印象があったので、オリジナルの裏に隠されたストーリーを聞いて、イメージががらっと変わりました。。。

すべてがドラマティックだけど、麻薬アルコール中毒で壮絶の生涯を閉じた寂しい人生でした。
舞台で倒れそうになりながらも歌う姿は、今や日本の伝説になりつつある美空ひばりさんとどこかかぶるものがあります。
「ピアフ」とは「雀」の意味だそうで、「ひばり」と同じ、歌う小鳥
ピアフは47歳、ひばりさんは52歳、二人とも若くして世を去っています

はたから見れば決して幸せだとは言えない人生だけど、恋に生き、舞台で倒れるまで歌ったピアフの人生、とても彼女らしかったんではないでしょうか。

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