以前、中国の本に寄稿した、という話をしましたが、その本が中国で出版され、著者である北京テレビの王強さんから、見本が送られて来ました!タイトルは「東渡(東に渡る)」。
私の書いた原稿が出ているのは、編集後記の直前のページです。
中国のテレビ局のアナウンサーや小説家の方々など、色々な方がちょこっとずつ寄稿しているのですが、出版社の方が、私の文章を特に気に入ってくれて、著者との交流を描いているから、と、そのコーナーの一番最後に載せてくれたそうです。「しのんは中国語で書いたんだよ」と言ったら、編集の方がとてもびっくりされていたそうです。自信がなかったけど、良かった~(^。^)
ちなみに、こんな文章を書きました。
「 我和这本书的著者王强先生相识在2002年,经朋友介绍,他来东京看我们的演出。
2002年是中日邦交正常化三十周年,我们参加了几个三十周年的纪念活动。5月,中国一级作曲家吕远先生邀请我们参加在北京主办的演唱会。
我们预定演唱他的歌曲—–《我们的生活充满阳光》。
演唱会的一个月前,吕远先生给了我们这首歌的乐谱。那个传真的乐谱真的难以看情,而且那时候我们没听过这首歌。
在这困难的时候,我想起来了王强先生,我给他打电话。
”我希望你教我中国歌曲。请帮助我,好不好?”
但是,那时候我的汉语比现在不好得多。而且,王强先生的日语也不是好流利。但是,奇迹般地互相约定,我们在千叶县的一个车站会见了。
在车站的周边,他教我那个歌曲的旋律和发音。幸亏他的帮助,我会唱这首歌了。
因为我们改编这首歌,变成我们的摇滚风格,吕远先生很高兴对我们说;”你们的改编非常好。特别北京的年轻人欢迎你们。”
王强先生回中国以后我们也互相联系。我们来中国演出的时候,总在北京和他见面。
我现在还在重温音乐带给我的贵重友情。
希望我的歌中国人爱听,他的这本书日本人也爱看。」
(訳)
「私がこの本の著者、王強さんと出会ったのは2002年、友人の紹介で、彼が私達の演奏を見に来てくれたのでした。
2002年は日中国交回復30周年記念で、私達はいくつかの30周年記念イベントに参加しました。5月には、中国第一級作曲家の呂遠先生が北京で開催されるコンサートに招待されました。
私達は彼の曲、「私達の生活は陽光で満ちている」を演奏することになっていました。
コンサートの一か月前、呂遠先生は私達にこの曲の楽譜を送って下さいました。そのFaxの楽譜ははっきりと見えず、しかも、当時はこの曲を聴いた事がありませんでした。
困っていた時、私は王強さんの事を思い出し、電話をしました。
「私に中国の歌を教えて欲しいのです。助けてくれますか?」
でも、その時私の中国語は今に比べてずっと下手くそで、その上、王強さんの日本語も流暢ではありませんでした。
しかし、奇跡的に約束をして、私達は千葉県のとある駅で会う事が出来ました。
駅の周辺で、王さんは私に歌のメロディと発音を教えてくれました。彼が助けてくれたおかげで、私はこの歌を歌う事ができました。
この歌を、私達はロック風に編曲したので、呂遠先生は喜んで、「あなた達の編曲はとっても良いよ。特に北京の若い人達にウケたよ!」と言ってくれました。
王強さんが中国に帰ってからもお互い連絡を取り合いました。私達が中国で公演の時は、いつも北京で会いました。
私は今でも音楽が私にくれたこの大切な友情を温めています。
私の歌を中国人が愛し、そして彼のこの本が日本人に愛されることを望んでいます。」
全256ページにも渡る本なので、読むのはすごい時間がかかりそうですが、中国語の勉強と思って頑張って読んでみようと思います。中国にいる方、本屋さんで見かけたら買ってね~!
(「日本吉普赛女郎乐队主唱; 希侬」っていうのは、「日本のバンドGYPSY QUEENのボーカル・しのん」のことです。)