最近、よく物を捨てるようにしています。
気づくとたまっていく物達。
洋服、靴、コスメ、CD、DVD、本、書類の数々。。。

不要な物を捨てると悪い運気も出て行くような気がして、生活のデトックス!気分が良いです
たぶん、この本を読んだ人は、みんな掃除がしたくなると思います。
『3日で運がよくなる「そうじ力」』


私は、6年前にOL生活も捨てました

激務のOL生活で得たもの。

一部上場のコンピューターメーカーで総合職として働き、パソコンの広告やイベントの仕事をしていたので、残業が月100時間を超える事もあって、音楽活動との両立は平均睡眠3時間でした。

すごく激務だったけど、その時に培った財産はとても大きく、パソコンやビジネス文書作成のスキルはもちろん、大きなお金を動かしたり、根回しすることは大きな会社ならではの経験。
会社で学んだ事で、今も助けられている事が多々あります。

例えば、新人の仕事として初年度に担当させてもらったプロジェクトは、イベントの出展社さん達のパーティーで、1千万円規模の稟議を書くことでした。
その時のイベント本体は億単位だったので、1千万円のパーティーは「予算規模が小さな新人の仕事」と言って任されましたが、今思えば、1千万のプロジェクトは個人のビジネスからすると決して小さい予算規模ではないし、小さな経費の積み重ねから1千万円の予算を積み上げ、その稟議書を作成して、上司や関係部門を通し、最終的に予算をゲットする、という経験を23歳で経験出来たのは、私の大きな財産になっています。

その後もイベントや、有名な俳優さん、タレントさん達を起用してCMや広告、店頭用のPOPを作成したり、そんな億単位のプロジェクトばかり担当させていただきました。

かと思えば、そんなプロモーションの部門は、商品化の方々からすると、技術的な知識が乏しいとバカにされがちだったので、それが悔しくて、会社にあったパソコン雑誌を借りて、行き帰りの通勤電車内で読み漁り、パソコンの技術を勉強し、分からないと商品化の先輩に聞きに行ったりすると最新の情報を教えてくれる。そんな環境もありがたいものでした。

フリーになって得たもの、失ったもの。

そんな恵まれた職場を辞めた結果、「信用」「安定した収入」を捨てたけど、「時間」「ストレスフリー」が手に入りました。
同時に、確かに通勤時間や拘束時間は減ったけど、実質「休みはない」という事に気づきました。
その与えられた時間にいかに自分の仕事を頑張り、人生を考え、日々勉強と努力をして何事もスキルアップするかが重要で、ただ漫然と過ごしたら、それが今の生活(=収入)や将来の自分に、実に正直に、はね返って来るんですよね。
その点、「ストレスはなくなったけど、プレッシャーは増えた」というのが実感です。

伸び伸び生きている今、会社を辞めた事はまったく後悔していませんが、お勤めしていた頃には当たり前すぎて気付かなかった「会社勤めで得られる安定はとても素晴らしいものだ」、という事も、今だから良く分かるようになりました。
残業が多い時は20代で年収700万円くらいいただいていたし、社内預金など利率の良い貯金もさせてもらえたし、辞めた後も、企業年金やら、雇用保険やら、ありがたいことに、色々お金が振り込まれました。

そんな金銭面の安定はもちろん、一番大きかったのは、「信用」です。
電通や博報堂の方々が、「クライアント」として、20代の女の子だった私を丁重に扱ってくれたり、初対面の方でも、電話でも、「〇〇〇の・・・」と、社名を名乗れば、相手には説明をしなくとも信用してもらえるのは会社の看板のおかげ
社名だけで信用されていた時期とは違い、今は「私Shinonと申しまして・・・・」と、一から自分を説明する、というところから入らないといけないんですから、もしまったく同じような仕事をするにしても、百倍、大変になります。

会社にお勤めしている人は、会社にいると、そのありがたさになかなか気づきませんが、会社に感謝してお勤め頑張って下さいね!

そんな良い経験をさせてもらえたので、ちょっと回り道だったかも知れないけど、就職して本当に良かったと思います。
会社の人達もみんな良い人ばかりで、今でもお付き合いがありますし。

「何かを捨てたからこそ何かが入って来る、捨てなければ手に入るものも入らない」と良く言いますよね。
でも、捨てたからと言って、必ず望んだものが手に入るとも限りません。
それは、本人の努力次第
捨てないでも欲しいものを手に入れてる人も世の中にはたくさんいて、それはその人の努力の結果なんだと思います。

ま、不要な物はどんどん捨てるに限りますけどね。
さてと・・・、今日は本の整理をしよっかな。

(写真(上)2004年8月27日、Shinon、OL最後の日。自分の机にて。(下)送別会で寄せ書きをもらってるところ。)