アジア

大惨事の四川大地震からもうすぐ一ヶ月。

一ヶ月以上のご無沙汰でした。
相変わらずバタバタしていたのですが、一ヶ月の間に色々なことがありました。

もっとも悲しい出来事は、5月12日の14時28分に発生した四川大地震
私達が数度訪れて、歓迎してくれた四川省の重慶、そして成都の人達に起こった悲惨な出来事。
特に震源に近くに住んでいる、友人の成都人の大姐(おねえさん)と電話で話したら、「大丈夫だけど、本当に怖かった・・・」と言っていました。。。
私の中国語の老師(先生)も中国大使館へ確実に送ってくれる募金を募っていたのですが、ちょうど上海に家族が行っていたので、日本から送るより早いだろうと、募金をして来てもらいました。

周りの方々からは問合せやご心配のメールをたくさんいただきました。
報道番組を担当している知り合いのディレクターさんからは「震源に近い人紹介してくれませんか?」とか、「中国語の通訳ができる人材を至急紹介して欲しい」、という依頼があったり、また「四川はしのんさんのお友達がたくさんいるところですよね?皆さんご無事ですか?」とか「何かしたいのに、どこに募金したら良いか分からない。どこに募金したらいいですか?」っていうメールをくれた方々がいたり。
ここ最近中国に行けてなかったのですが、GYPSY QUEEN=中国、四川という印象がとても強いんだなぁ~と痛感し、心配ながらも、そのことが嬉しかったです。

また、現地に支援に行っている救援隊や医療チームの活躍により、日本人に感謝してくれている中国人の方々のインタビューを見るたびに胸が熱くなりました。
私達が中国ツアーに初めて行って帰国した後、中国人の女の子からもらったメール。
「あなた達に会うまでは日本が嫌いだったけど、あなた達に会って、日本が好きになりました」
きっと、今回もそう思ってくれた中国人の方々が何人もいたことでしょう。
中には、助けられた妊婦さんが、生まれて来る子供に日本語を勉強させるから、そしたら10年すれば、この子を通してあなたとお話ができますね、と言ったという。
その話を聞いて、ぼろぼろ泣きました。

私も、そんな感動的なメールをもらえたからこそ、歌う意味がある、続ける意味がある、と今日まで歌い続けて来れました。その女の子をはじめとした、中国人の皆さんのおかげで、私は今でも歌を歌っていると思っています。

今回のこの地震、とても悲惨で、被災者の方々の苦悩は計り知れないですが、その苦悩の中に日本人が一筋の光を射すことが出来たなら、それは素晴らしいことだと思います。
そんな現地に行かれている皆さんの努力に、一人の日本人として感謝します。

地震が起きて早いもので約一ヶ月。ニュースが駆け抜けるのは、一瞬ですが、被災地の方々にとっては復興まで数年かかる大惨事。
早く、元気な四川に戻ることを、心からお祈りしています。

(写真は、2003年重慶・大礼堂でのステージ)

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