7月23日に、六本木のバードランドで、親友のベトナム人シンガー、ハイチュウさんのワンマンコンサートがありました。
チュウ君は相変わらず歌上手いし、声もいいし、華があるし、満員のお客さんが、彼の歌に、日本語とベトナム語のMCに、ぐいぐい吸い寄せられていました。ホント、歌にはその人の人生が透けて見えて、彼がベトナムでデビューしたこと、日本に留学して苦労したこと、日本の人たちに支えられて感激したこととか、色々今まで経験して来たことが歌を聞くと見えるんだよね~。。
1 Stage目からうるうるしていて、本当~に良いライブでした。
途中、私が日本語詞を書いた曲の時に、
「この詞を書いてくれたのは、親友・Shinon!」
って、客席から紹介してくれたんだけど、エアコンで喉をやられてしまい、声がまったく出なかったので、ニコニコ、ペコペコするばかりで(笑) トホホ
おかげで、その後、帰り際にお客さんから、
「何年か前のコンサート行きましたよ。素晴らしかった!」
と声をかけていただいたりしても、ほとんどロクにお話し出来ず、またニコニコ、ペコペコ。。。悲しい。。
しばらくぶりに会ったお友達とも、ほとんど会話できずに残念でした。
何かね、これは私独自の感覚なのかも知れないけど、歌い手には、「人のために歌っている人」と、「自分のために歌っている人」がいて、それはもう、それはご本人がどう思ってようと、天性のものなんだなぁ、って感じます。
良く国内外の素晴らしい歌手の方と共演させていただいて、その人のリハを見ているだけでも、
「あぁ、この歌は聴く人のためのもの。」
と打ちのめされたこと多数。技術を持ち合わせているのは当然なんだけど、その感性、センス。持って生まれたものや育った環境、経験して来たことで出来ていて、それだけは、どう頑張っても変えられないもので、結局、人が強く惹きつけられるのは、そこなんだろうなぁ、と思います。
そして、やっぱりチュウ君の歌声は、「人のために歌っている」「聴く人たちのためのもの」。そう強く感じた六本木の夜でした。