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地球交響曲(ガイアシンフォニー)第九番 感想と過去の地球交響曲で記憶に残る言葉。

地球交響曲(ガイアシンフォニー)第九番

改めて「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第九番」、恵比寿ガーデンブレイスの東京都写真美術館で見て来ました!

ご縁のあるプロデューサーの丸山裕美さんが音楽コーディネートし、A-Unのお二人の曲が使われているということで、試写会でも拝見したのですが、改めて劇場で見て、二回目にも関わらず、嗚咽するほど号泣してしまいました。

そして、「あれ?こんなセリフあったっけ?」と新しい気づきもあって。何度でも見たくなる映画です。

特に、音楽家の方、音楽を志す方には絶対見て欲しいです。

音楽って本当に素晴らしい。。。

今でも炎のマエストロ、小林研一郎さんの指揮をしているお姿がまぶたの裏に焼き付いています。。。

上映後、泣いていたら丸山さんがいらして、一緒にご飯を食べながら、この映画、海外でも上映したら大旋風を巻き起こすんじゃないかなぁ~と話していました。

A-Unのお二人の音楽もスケールの大きいこの作品にぴったりでした!

地球交響曲(ガイアシンフォニー)とは

そもそも、地球交響曲(ガイアシンフォニー)とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズで、1992年に公開された第一番から続いていて、今回の第九番が最終章となります。

この第九番では、まさしくベートーヴェンの第九がメインとなって日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団桂冠指揮者、東京藝術大学名誉教授の世界的な指揮者、「炎のコバケン」こと小林研一郎さんはじめ、認知考古学のSTEVEN MITHENさん、ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学特別教授、医学博士、分子生物学者の本庶佑先生を追います。

丸山さんのお勧めで見た過去の「地球交響曲」から心に残っている登場人物について、ちょっと紹介したいと思います。

ガイアシンフォニー公式サイトはこちら。

ラインホルト・メスナー(登山家、冒険家)

一人目は「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第一番(1992年)」に登場した、1986年に人類史上初の8000メートル峰全14座完全登頂(無酸素)を成し遂げた、イタリア人登山家、冒険家のラインホルト・メスナー(Reinhold Andreas Messner)さん。

輝かしい記録の裏でメスナーは、1970年、自分について来た弟、ギュンターヒマラヤ山脈のナンガ・パルバットの下山時に見失い、自分は凍傷で足の指を6本切断しながらも帰還したが、ギュンターはついに戻って来なかったという、重い十字架を背負っていました。
その後、メスナーは何度も弟の遺体を探しにナンガ・パルバットに登頂したそうで、ついに2005年9月、弟の遺体を発見したそうです。
このメスナーとギュンター兄弟の物語は、『ヒマラヤ 運命の山』という映画にもなりました。

このメスナーさんの言葉で印象的な言葉は、

「人間はspirit(霊的な魂)、mind(理知的な心)、body(肉体)の調和がとれてることが重要。自分が持っている一番弱い要素を基準に生きざるを得ないから。」

地球交響曲(ガイアシンフォニー)第一番より

何かを成し遂げるためには、心身をバランス良く鍛えることが大事なんですね。

この第一番に出てくる動物保護活動家のダフニー・シェルドリックさんと象のエレナのお話も感動的です。

グレッグ・レモン(ツール・ド・フランス覇者)

次に「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第七番(2012年)」に登場した、アメリカの元自転車プロロードレース選手、グレッグ・レモン(Greg LeMond)さん。

標高3千メートル越えのアルプスの山岳や平野、4千キロを3週間に渡って競う、自転車競技「ツール・ド・フランス(Le Tour de France/フランス語で「フランス一周」の意)。レモンはあらゆるスポーツの中でも最も過酷だと言われているこの自転車レースで、1986年、アメリカ人としては大会史上初となる個人総合優勝を達成した人なのです。

それだけでもすごいのですが、その翌1987年の春、絶頂期だったレモンは不慮の事故で全身に散弾銃を浴び、瀕死の重傷を負ってしまい、再起不能と言われていたのに、なんと1989年、全身に銃弾が残ったまま復帰、フランスの英雄ローラン・フィニョンを抜き去り、僅か8秒差で再びチャンピオンに!
そしてその翌1990年も優勝、その他、1983年、1989年には世界選手権でも優勝しているのです。

この映画の中では、その物語も語られていますが、親日家であるレモンさんが、息子さんと一緒に来日し、穏やかに紀伊半島を自転車で周る様子が撮影されています。

そんな壮絶な経験をした彼の言葉で印象的だったのは、

『決してあきらめず、楽観的に考え、現実的に生きる。楽観的でないと心は進化しない。心が進化すれば自然に楽観的になれる。自分の心の平和を保ち、自分の道を究める。』

地球交響曲(ガイアシンフォニー)第七番より

ネガティブ思考の私にはありがたいお言葉です。

この世で一番面白いのは人間だなぁ、と思っているので、ドキュメンタリーは大好き。
どんな人の人生も実に興味深いです。
そして、偉大な方々の人生や言葉は、何かを達成するために、色々な気づきをくれますね。

ガイアシンフォニー、全部見ていないので、他のも見てみたいです。

そしてやっぱり第九番!東京での上映は終わってしまいましたが、本当にお勧めです!!
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