アジア

ラオスのシンガー、Aluna(アルーナ)との再会。

先日、ラオスのシンガー、Aluna(アルーナ)と嬉しい再会をしました。
Alunaとも親交の深い、笹川社長が赤坂で美味しい和食屋さんをおさえてくださっていたので、彼女たちの滞在する六本木に迎えに行き、赤坂まで連れて行く段取りでした。
六本木駅で待ち合わせたから、電車移動でもいいかなぁ~と思っていたら、Alunaから、

「日比谷線の六本木交差点の改札にいるよ!タクシーで移動するの?」
とメッセージが来て、
「タクシーでもいいけど、駅だから、電車かな?」
と返事すると、
「タクシーがいい。お願い!」
と(笑)。この遠慮のないところも彼女の好きなところ。

六本木で落ち合うと、そこにはAlunaと、ラオスの女優さん、アリー(Alee)とファッションデザイナーであるAleeのお母様の三人が。聞くと、その日はみんなで頑張って電車で鎌倉まで行ったそうで、もう電車は疲れてたんだね、きっと(笑)。
タクシー拾って行きましたわよ、ええ。

今回、J-Waveさん主催のイベントに出演するために来日したAluna。そして、Aleeはそのステージでモデルと朗読をしたのだとか。

Alunaとの長いお付き合い。

Alunaとは振り返れば2006年から、16年間に渡る長き友情
いつも私を刺激してくれる、とても才能あふれるアーティスト。オーストラリアで建築を学んだりして頭も良く、そしてサバサバして男っぽくて「いいやつ」
「いい子」って感じじゃないんだよな~。とにかく「いいやつ」なんです。

ラオスツアーの時、彼女の家族が経営していたヴァンヴィエンのリゾートに遊びに行ったこともありました。(彼女のパパが亡くなった後、残念ながらリゾートは売却したそう。)

彼女が言ってくれました。
「歳を重ねるごとに思うのは、友達は多くは要らない。必要なのは、ほんの少しの本当の友達だけ。あなた達は本当の友達。」

って(涙)。泣かせるよね。

3.11の東北大地震の時にも、私たちの楽曲をカヴァーした曲をレコーディングしてくれたっけ。。。
ホント、いいやつなんですよ、Aluna。。。

(赤坂の和食 懐石料理こうしんほうさんにて。笹川さん、いつもありがとうございます!)
(Alunaが撮ってくれた写真。)

社会貢献をする二人のスター。

この二人の才能あふれるラオスのスターは、いつもラオスの社会に対する貢献を考えていて、この可愛いもち米クラッカーも地元のお米を使って社会貢献のために二人で考え出したプロジェクト。
観光産業で成り立っているラオスは、COVID-19の影響を受けて大変なことに。
それで地元の産業を生み出そう、と二人は儲け度外視でこのプロジェクトを企画したんだそうです。

(笹川さんに自分のプロジェクトをプレゼンしているAluna。アーティストの顔から、優秀なビジネスレディの顔に。)

また、AlunaとAleeは、COVID-19の影響で困っていた自国の人々に食料など寄付をしたそう。

その後日談があってね、今回の来日前、PCR検査の費用がめっちゃ高かったんだけど、検査してお金を支払おうとしたら、検査センターの人が要らないと。

「え?払いますよ。どうして?」
と聞いたら、
「だって、あなた達には、困ったときに助けてもらったから。」
と(涙)。
Alunaたちの寄付は検査センターの人たちにも届いていたんですね。

Alunaは言ってました。
「人に与えれば、自分に戻って来るんだよ」
と。常々思っていることだけど、でも、彼女が言うと泣けてしまった。。(涙)

いかにも仏教国のラオス人らしい考えとも言えるけど、Alunaは特別な人であることは間違いない。

愛国心というもの。

Alunaは自国を愛し、いかにラオスのことを世界にアピールするか、をいつも考えていて、彼女はラオスの伝統楽器、ケーンを自分のステージに取り入れています。

ケーンってね、この下の大きな楽器。アルーナ曰く、肺活量がすごくいるし、右手と左手の組み合わせで音階が出るけど、顔は中央にあるから、指を良く見ることも出来ず、すごく難解な楽器なんだとか。

(2016年のラオスフェスティバルにて。)

そして、Aleeも才能あふれた才女。
二人の出会いは、Aleeが主演のタイの映画の主題歌がAlunaだったこと。
彼女は女優さんだけでなく、脚本、監督もしていて、Alunaのミュージックビデオの監督もしたんだそう。
これが、Aleeが監督したAlunaの最新作のMV。コインを愛や人生に例えて、表だけでなく、裏も受け入れることが大事、という意味が込められている楽曲です。

Aleeの故郷、シェンクワンにはベトナム戦争時の不発弾が残っていて、毎年子供の犠牲者が多く出ていて、それが大きな社会問題になっています。それを啓蒙するショートムービーを製作したり、彼女も自国を、故郷を愛し、自分の知名度を使って社会に貢献しようと思っているんです。

Aleeは7年間中国に留学していたので、英語で上手く表現出来ないことは、中国語でも話せて、両方が中途半端な私にとっては、とても便利でした(笑)

話を聞くとAleeのお母様もめっちゃすごい、スーパーママ
デザイナー以外にもあらゆる仕事をして、二人の娘を海外に留学させ、マスターまで学位を取らせたのだとか。

このラオスからやって来た素晴らしい女性3人に刺激され、目の前のちっぽけなことに日々追われている自分のことを深く反省した夜でした。

つくづく考えさせられたこと。

私はこの20年、アジア各国の言葉で歌って、日本との友好を深めて来たつもりだったけど、

ここまで自国のことを知って、愛し、その価値を世界で高める努力はして来ただろうか?

これからは、もっと大きな視点で、違う努力をしていかないといけないんじゃないか?

ふと、大きな疑問を抱いてしまいました。

COVID-19以降、日本のダメなところが目立ち、愛国心の下がっている我々日本人だけど、海外に行ったり、外国人と接すると、日本の良いところ、たくさん教えてくれたり、気づいたりするんです。
Alunaも、「以前来た時より、日本の若い人は英語が話せる人が増えたよ」、と言ってくれました。COVID-19前には、インバウンド、努力してたからね、日本も。きっと、自分たちが気づかないだけで、進化しているところもあるんだと思う。

あと、日本のお菓子とか、そのパッケージとか、Aleeにとっては、インスピレーションのかたまりなんだとか。これも日本人にとっては当然の気づかない日本の良さ。

(こうしんほうさんの美しい料理にも、はしゃいでいた彼女たち。これも日本の素晴らしさ。)

だから私ももっと日本を愛し、日本の良いところを世界に伝え、日本の社会の役に立てることを目指して頑張りたいと思います。そして、このラオスの素晴らしい女性たちとも何かプロジェクトをやったり、もっと応援出来る大きな人になりたいな、と思います!

いつも色々な気づきをありがとう、Aluna!

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