料理

思い出のお菓子 ~マリービスケット~

お菓子って新しいのがどんどん出るから、あえてオーソドックスなお菓子を買おうとはあまり思わないけど、たまに買いたくなるお菓子がマリービスケットなんです。というのも、子供の頃の思い出があるから。

小学生の頃、お医者さまにもらった風邪薬が強すぎて、腸をやられてしまった事がありました。
もともと薬に弱い私は、今でもピリン系、マクロライド系はアレルギーがあって飲めないし、バファリンなども強すぎて胃がやられてしまうので、よく病院でも漢方を処方されたりします。

その時の風邪薬も私には強かったらしく、腸壁が溶けてしまっているみたいで、最初は、まさか医師の処方した風邪薬が原因だとは思ってもみなくて、近所の病院では原因が特定できないでいました。
「うちでは分からないから、大きな病院を紹介します」
という事になり、大学病院で精密検査を受けることになりました。
その大学病院では
「腸に腫瘍ができているかも、腫瘍が悪性だったらもう長くはないかも知れません」
などと言われていたらしく、当時の両親はとても心配していた事を後から聞きました。

最終的には精密検査をして風邪薬が原因と判明したのですが、検査までの治療中、様々な食事制限をよぎなくされ、最終的には断食をして腸を空っぽにして検査をしました。その食事制限中、お医者さまから唯一お許しが出たおやつがこのマリービスケットでした。
具合が悪く、食事制限もされている中、このほのかな甘さが唯一の楽しみだったのを覚えています。
母は、もう長くはないかも知れない娘の事を思い、娘が唯一笑顔で食べるマリービスケットを買いだめしておいてくれました。

結局、風邪薬を飲まなくなった事もあって、検査直前にはすっかり具合は良くなっていたのですが、念のため検査をしたところ、原因は最初の医師が処方した薬だと判明しました。
元気になってからは、マリービスケットなんて古臭いお菓子(ごめん!)よりも、新しいお菓子に飛びついて見向きもしなくなったのですが、折にふれ、懐かしんでたまに買っては、優しい味に癒されています。

そんなマリービスケットを利用して、低カロリーのクリームサンドを作りました

以前、雑誌に載っていたアイディアを拝借しているのですが、間に挟むクリームは、3/4が何と寒天
少量の生クリームを泡立てた後、一度煮立ててあら熱をとった寒天液と粗みじんに切ったフルーツを混ぜてサンドして冷やすだけで、ボリュームのあるクリームサンドになります。
ショートケーキが一切れ300~400kcalもするところ、このサンドはひとつが約70kcalなので、二つ食べてもカロリーはケーキの半分くらい。でも、ボリュームもあってクリームのコクもあるから満足感があります。

マリービスケットってね、たまに食べると美味しいよ。

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